前回の記事↓

の続きで、警察官になるために必要な情報です。
今回は警察官になるための試験がどんな試験で、合格するにはどんな対策が必要かについてです。
警察官になるための採用試験は、ほとんどの都道府県で二次試験まであり、さらにその後に健康診断などがあり、それで問題なければ正式に採用内定となり、警察官になることができます。
一次試験:学力試験、小論文
↓合格
二次試験:面接、適性検査、体力検査など
↓合格
健康診断や身上調査
↓
問題なければ正式に合格⇨警察官として採用
これが試験で合格するまでの流れです。
都道府県によって若干の違いはあるかもしれません
警視庁はこれに加えて漢字試験もあるらしいです。
Contents
学力試験はどんな問題が出題される?
学力試験で出題される問題のほとんどは中学校や高校でで勉強してきた教科です。
国語は古典や漢文も出るし、数学は確率や証明、理科は物理に地学、社会は歴史も地理も公民も出題されます。
国語・数学・英語・理科・社会からまんべんなく出題されます。文系分野の方が少し出題比率は多いかもしれません。
詳しい出題傾向は各都道府県ごとの過去問でしっかり確認して下さい
このように学校の授業でやったことが出題されます
そのため警察官を目指す人は学校の授業はしっかり受けておきましょう
毎日当たり前に受けている授業がそのまま試験対策になるのです
各都道府県警察によって出題傾向があるので、試験を受ける人は必ず自分が受験する都道府県警察の過去問をやって確認しておきましょう。
どれを購入すればいいかは↓こちらの記事に書いておきました↓

これに加えて出題されるのが数的推理と判断推理
学校の教科ではやらない問題も出題されます
それが数的推理と判断推理というものです。
一次試験の学力(教養)試験で、もっとも最も多くの受験者が苦しむのがこの数的推理の問題です
例えば↓こんな問題です 解けますか?
[問題]5で割ると4余り、6で割ると5余り、7で割ると6余る最小の自然数の各けたの数の和はいくらか。
1.11
2.12
3.13
4.14
5.15
警察官採用試験で出題される数的推理といわれるジャンルの例題です。
試験全体の中では多くても3問~4問程度の割合ですが、合格のためには絶対に落とせない問題です。
このような数的推理の問題は、解き方を知っていれば時間をかけずにあっという間に解くことができます
しかし、解き方を知らないと、全てのパターンを考えたり、たくさん手数を掛けたりしてすごく時間が掛かります。
知識暗記のように知らなければ絶対に回答できないという問題ではありませんが、合格するためには上手な解き方のコツを知っている必要があります。
でもこういう問題の解き方って、高校の授業などではやりませんよね。
ではどうすればできるようになるのか。
一番手っ取り早い方法が、警察官採用試験対策のテキスト参考書で勉強するというものです。
しかし本屋に行くと悩むことになります
いろんな出版社からいくつも出ているんです。
数的推理だけでいくつも出版されています
どれを買ったらいいか悩みませんか。
私はとても悩みました。
そこで私が絶対これにしておけば間違いないというテキストを紹介しておきます。
偏差値50くらいしかなかった私が、実際に試験に合格できた名講師のテキストです。
それがこの↓著者の参考書です。
この畑中敦子 という人は公務員試験予備校の講師ですが、数的推理や判断推理の問題のスペシャリストです。
この人の解き方は本当に感動ものです。
私のように数学的センスがゼロの人間では十年考えても思いつかないような見事な解き方をあらゆる問題に対して解説してくれます。
予備校に行かずに独学で勉強する人も、この人の参考書は絶対に使った方がいい。
たくさんの書籍が出ていますが、もっとも必要な厳選3冊はこれ↓
ちなみにさっきの問題の答も載せておきます
正答は 1
この問題は、反対から見ると簡単になることがあるという解き方のひとつです
5で割ると4余るということは、5で割ると1足りないということ。
6で割ると5余るということは、6で割ると1足りないということ。
7で割ると6余るということは、6で割ると1足りないということである。
つまり、問題の数は5で割っても6で割っても7で割っても1足りない数、つまり5と6と7の最小公倍数から1を引いたものである。5、6、7は共通の因数を持たないから、最小公倍数は、
5×6×7=210
より、条件に当てはまる数は
210-1=209
∴ 2+0+9=11
ということです。
手数と時間を掛ければ解く方法はたくさんありますが、警察官採用試験に合格するためには、時間をなるべくかけずに解くことが必要になります。
その時に、今回の問題であれば、逆から見てみるという方法を知っているかどうかです。
この記事で紹介した厳選3冊を使えば、ほぼすべての種類の問題が簡単に解けるようになります。
これで他の受験者に大きな差をつけて下さい
学力試験対策のテキスト選びについては↓こちらの記事も読んで下さい

なんと、警察官になったばかりの現職警察官たちが教えてくれたテキストをまとめた記事です
Twitterで呼びかけたところ、現職の警察官たちが合格するために使ったテキストを教えてくれたものです。
信用度抜群です。
本気で合格したい人はぜひみておいて下さい
二次試験の面接・適性検査・体力試験
二次試験の目玉はなんといっても面接です。
ほとんどの都道府県で個人面接が行われ、志望動機や自己PR、警察官としてやっていける人物かどうかをみられます
学力試験でどんなに高得点をとっても、この面接で警察官として適正がなさそうと判断されれば不合格にされてしまいます
例えば、警察官になって何をしたいのかがわからない、他の受験生よりあなたを採用すべき理由がわからない、凶悪犯とも対峙する仕事なのに小声でおどおどした話し方しかできない
こういった人は落とされるでしょう
あなたの警察官になりたい熱意、さらには他の受験生ではなくあなたを採用する理由を面接官に簡潔にわかりやすく伝える必要があります
面接で落ちたくない人のための対策はこちら↓の記事にまとめてあります

適性検査
適性検査というのは、潜在的な性格などを検査するものです。
ほとんどの都道府県警察で行われているのは、マークシート形式でたくさんの質問に次々に答えていくものです
これは対策のしようがないし、対策をしたとしても結果を変えることはほとんど無理だと思うので、そのまま本番に望めばいいでしょう
体力検査
警察官ならではの試験で、腕立てや腹筋、体の関節が標準的な範囲で正常に動くかどうか、あと都道府県によっては1500メートルなどの中距離走をやるところもあるらしいです
この体力検査ですが、標準並の身体能力があれば充分です。
デブで全然走れない、腹筋も腕立ても5回もできない
それくらいひどい身体能力でなければ大丈夫でしょう
中学や高校でそこそこ真剣に部活動などに取り組んでいた人ならば大丈夫な基準です
二次試験もすべて合格したらあとは健康診断と身上調査だけ
二次試験で合格点までいけば、いよいよ警察官になるまであとちょっとです
あとは、健康診断と身上調査で問題なしとなれば晴れて正式内定となり、警察官になることができます
健康診断は警察官としてやっていく上で健康上の問題がないかのチェック
健康診断は必ず受診させられ、色盲や両耳の聴力は大丈夫か、その他警察官としてやっていく上で健康上の問題はないかの確認です
これは対策をするものでもないし、偽って合格したところで自分があとで苦しむだけですので、ありのまま受診するだけです
やっかいなのが身上調査
身上調査とは、警察官になる人物として問題になるような過去の経歴や活動はないかどうかのチェックです。
これはあなた本人だけでなく、一定範囲の親族も確認されます
これで問題ありとされると、試験でどんなに高得点を取っていても絶対に採用されません
さらに過去の経歴なので変えることはできず、何度受験しても合格できることはありません
その場合は、警察官になることを諦めるしかありません
身上調査についてもう少し確認したい方はこちら↓の記事を読んで下さい

すべてクリアになればついに警察官へ
健康診断と身上調査で問題なしとなれば、あなたには正式な内定通知が届きます
「あなたを〇〇都道府県警察官として採用する。○月○日から警察学校に入校してもらう」
こういった案内が届き、警察官の身分となり警察学校に入って警察官人生がスタートします
これが警察官になるまでの道のりです
警察官になりたい!と思っている人はまずは学力試験と面接の対策から始めましょう。
その他の警察官になるための記事はこちらです↓

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