今回は警察官の仕事の中で地域部・地域課の仕事について紹介します。
警察署の中には刑事課や交通課などがあり、その中に地域課という課があります
この地域課の業務は主に4つで
交番・駐在所
パトカー
無線指令
庶務
となります
Contents
1、署にいることはほとんどない交番・パトカー
交番・パトカー勤務の警察官は、勤務時間中はほとんど署にいることはありません。
署の外に出て街の中にいて、すぐに現場に駆けつけることができる存在です。
交番・駐在所
交番は誰でも知っている通り、街中にある小さな警察官の拠点です。
市民にとってもっとも身近な警察官です
窃盗や傷害などの犯罪被害だけでなく、落とし物や道案内まで対応します
110番が入ると、刑事事件でも交通事案でもとりあえず最初に現場に向かいます
警察の何でも屋です。
交番警察官の仕事をもっと詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ↓

〈交番と駐在所のちがい〉
駐在所とは何か、機能的には交番とほぼ同じですが、交番とのちがいは警察官の自宅が一緒になっていることです。
交番があって、その後ろに勤務する警察官の住居が合体している。
そこに警察官とその家族が住んでいる。
これが駐在所です。
駐在所は駅前や繁華街にあることはほとんどありません。
いわゆる田舎にあることが多いです。
〈交番・パトカーのもっとも重要な役割とは〉
地域課の交番・パトカーは警察官の仕事の中でもっとも現場の最前線にいる業務になります。
そのためもっとも大切な役割は現場にいち早く駆け付けること
になります。
110番通報などによって、警察にはいろんな事案が飛び込んできます。
交通事故、盗難、ケンカ、死体発見・・・。
事案によって交通課の担当、刑事課の担当など、どの部署が扱うかは異なります。
交番やパトカー勤務員はどんな内容の事案であっても、とにかくまずは現場に急行して、最初に必要な措置をとります。
現場によっては、放置していてはどんどん現場の状況が変化して、捜査に必要な証拠や目撃者が失われていきます。
1秒でも早く現場に警察官が到着し、必要な措置を優先的に講じていくことがとても重要です。
犯人の検挙にについても、現場付近で犯人を確保することがもっとも理想的です。
警察の仕事は発生から現場到着までのスピードがとても重要なのです。
これを担うのが交番やパトカーなどの地域警察官たちになります。
私も慣れるまではとても大変でした。
急ぐあまり大きなミスをしたこともあります。
最初の頃は現場に着いても、まず何をすればいいのかもわからない。
ただあたふたしていたものでした。
地域課警察官は基本的には制服勤務です。
制服警察官が行かない方がいい事案以外についてはすべて真っ先に向かいます。
交番やパトカーなどは、警察署の外で活動することがメインとなる地域課の仕事です
2、警察署で勤務する無線指令係と庶務係
地域課の中でも警察署の中で活動する係があります。それが無線指令係と庶務係です
無線指令係とは
警察に入った110番を、警察官に指令する仕事です。
3丁目で交通事故の110番、3丁目交番の警察官は向かえ
1丁目でケンカの110番、パトカー1は向かえ
こういった通報への割り振りを行うのが無線指令係です。
警察署の中にある無線指令機器を使って、交番員やパトカー勤務員などに指令を出します。
110番の仕組み
ここで簡単に110番の仕組みについてふれておきます
そもそも110番通報を受けるのは各警察署ではありません。
各都道府県警察本部の地域部の通信指令課というところが110番通報を受けます。
ここには都道府県内の通報が全て入ってくる。
110番通報を受けた本部の通信指令課が、現場の場所を管轄するの警察署に通報内容を伝えます。
それを受理するのが警察署の無線指令係です。
110番通報を受理した無線指令係は、交番員やパトカーに指令します。
そのため、110番によってどこでどんな事案が発生したのかを警察署の中でもっとも早く知ることができるのが、地域課の無線指令係です。
110番の仕組みについてはまた別の記事で詳しく書こうと思っています
庶務係とは
警察署の中で勤務する庶務係の仕事は
交番やパトカー勤務員の装備品の管理や点検
交番やパトカー勤務員の業務実績や事件事故数などの統計業務
など
こういったデスクワークを行うのが庶務係です
警察本部の地域部にある組織
最後に、都道府県警察本部の地域部にある仕事を並べておきます
鉄道警察隊
航空隊(ヘリ)
水上警察(船)
自動車警ら隊(パトカーでパトロールして、職務質問や事件事故現場対応を行う)
警察の中で一般市民のもっとも近くにいる存在。
それが地域課の警察官です。
コメント