警察官の仕事(4)「刑事部・刑事課」

3 刑事部・刑事課の仕事

刑事の「刑」とは何か

刑事の「刑」というのは「刑法」のことを指してると考えて下さい。

「刑事罰」といいう意味では、交通課も生活安全課も刑事罰を科す捜査は行います。

刑事部・刑事課が扱う仕事は、刑法事件に関する捜査がメインになります。

ただ都道府県によってちがいもあり、覚せい剤取締法など刑法以外も刑事部でやっているところもあります。

具体的には
窃盗(ひったくり、空き巣、車上狙い、すり)
暴行・傷害
殺人・強盗
強姦・強制わいせつ
詐欺
選挙違反
放火・器物損壊
暴力団関係
誘拐、人質
など上げていくときりがありません。

また、これら事件に該当するものでなくても、例えば自殺や孤独死などの変死、失火による火災の究明なども刑事課の仕事となります。

刑事になりたくて警察官を志す人は多い。

テレビドラマでも一番多いですね。

しかし実際の刑事はドラマとはかけ離れています。

刑事ドラマはファンタジーです。

刑事の現実はどうか。少しだけ例を挙げると

作業着で何時間も死体業務をしたり、

灰だらけの火災現場で真っ黒になりながら原因調査したり

きつくて汚くて過酷な激務です。

 

警察署の刑事課の中はこんな感じ

刑事課の中は業務によってこのように担当が分かれています。

ここに覚せい剤など薬物班が入るところもあります。

では、それぞれの班の業務内容を紹介します

鑑識

鑑識は
指紋やその他証拠資料の収集
写真関係
科学捜査
警察犬
などが、物的な証拠を取り扱う専門部隊です。

本当に専門的な仕事であり、鑑識は刑事課の中でも一目置かれる存在です。

また、変死でも大きな役割を果たします

死体の状況を詳細に調べる検視をします。

死体の仕事については、この後強行班のところで詳しく書きます。

庶務班

統計や記録、事件の管理などを行います。

また、もっとも大切な業務のひとつとして、証拠品の管理があります。

盗班

窃盗事件を専門に捜査します。

窃盗事件といっても、手口はいくつもあります。

空き巣、出店荒らしなどの侵入窃盗。

車上荒らしやひったくりなどの屋外窃盗。

自動車盗やオートバイ盗などの乗り物盗。

警察が受理する犯罪の中で、ダントツで多いのが窃盗事件です。

その窃盗事件を捜査し、泥棒たちを捕まえるのが盗犯です。

強行班

殺人、強盗、傷害、

こういった他害行為に対する捜査を担当します。

窃盗と比べ事件の数自体は少ないですが、一件一件がでかい重要事件になることが多いです。

また、この強行班にとって大変なのが変死です。

変死も強行班の担当になります。

孤独死、自殺など、原因不明の死体が発見されると、事件性がないかどうかを調べなくてはいけません。

死体をくまなく調べる検視という仕事をすることになります。

これは鑑識班と一緒に、強行班が担当します。

ただし、鑑識班や強行班でなくても変死は必ずやることになる

私は死体は触りたくないから、刑事課員になるなら盗犯や知能犯になろう、と思っているあなた。

残念ながら、刑事課員になるとどの班に入ったとしても、必ず変死はやることになります。

盗犯でも暴力でも知能でも。

なぜか。

当直があるからです。

夜間帯は、それぞれの班から一人か二人ずつの当直体制になります。

その夜間帯に変死が入ると、その当直員たちでやります。

その時には、盗犯も知能も関係ありません。

刑事課員になったら死体は絶対に避けられないのです。

暴力団

暴力団担当です。

暴力団による事件、暴力団の情報取集などを行います。

暴力団員よりも暴力団のような風貌をした人たちばかりです。

警察署の中で、暴力団のような人たちを見かけたらそれは暴力団担当の刑事たちでしょう。

見かけは暴力団員よりも恐いですが、話せば、、、そんなに悪い人たちではないです。

 

知能班

主な業務は詐欺です。

詐欺というと無銭飲食や無賃乗車などがありますが、なんといっても最近は振り込め詐欺。

これが多発するようになってから、知能犯の仕事は激増したと思います。

最近は振り込ませるのではなく、警察官などのフリをして受け取りに行く詐欺の手口が多いので、もはや振り込め詐欺とは言えませんね。

詐欺以外にも、選挙違反などの捜査もします。

今年は、全国で選挙があるから、知能犯は休みなくスーパーブラック勤務をしていることでしょう。

知能犯もかなり大変な仕事です

 

これが刑事課のそれぞれの仕事です。

都道府県やそれぞれの署で多少の違いはありますが、大体こんな感じです。

刑事課といっても、その中で担当する仕事によってやることは大きく違うんですね




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