私が警察官を経験して一番変わったこと
それは恐がりになったことです
一番学んだことでもあります。
どのブログ記事よりも、この記事が一番伝えたいことかもしれません
「恐がり」の意味
ここでの恐がりの意味は、ガラの悪そうな人を怖がるとかそういうことではありません。むしろそういった度胸や動じない強さはるかに強くなった。
この前も駅で血だらけで倒れている人がいて、周囲の人はどうしていいか見ているだけでしたが、すぐに駆け寄って応急処置して救急隊に引き継ぐところまでやりました。
そういった目の前にある事象を恐がるという意味ではありません。
恐がりというのは、起きるかもしれないリスクを本気で恐がるようになったという意味です。
心配性になったともいえます
具体的にどういうことか
例えば、こどもが被害に遭う凶悪事件が全国で発生している
今年も千葉県でヴェトナム人の小学生の女の子が見守り活動の男に殺されました(まだ判決は確定していませんが)
これを見てどう思いますか?
「なんてかわいそう。」
「こんなことをする犯人が信じられない。」
「許せない」
こういうことを思うだけの人は、恐がりではありません(①とします)
恐がりになった私はどう思うか、
「自分のこどもだっていつ同じ目に遭うかわからない」
こう思います(②とします)
社会で起こってる恐ろしいことや悲惨なことは、自分や家族にも起こることとして本気で恐れます。他人事には思いません。
自分は大丈夫、などと根拠もないのに思うことはできません
「恐がり」とそうでない人のちがい
①か②ではここから先がちがう
恐い ⇒ 心配になる ⇒ 対策を考える。
本気で恐れるので、考えるだけはなくて実際になんらかの行動を起こします
例えば
・こどもには命に関わる大切なルールを徹底的に教える(「知らない人が困っていたら助けてあげよう」なんて絶対に教えません。特に女の子が男に対して。このあたりについては、また子育て観の記事で詳しく)
・外で実際に訓練をする
・防犯ツールでいいものはないか探す
恐がるから自分のこどもが被害者にならないように考え、行動に移します。
そうしないと恐い。
これは①で終わっている人たちはやらないでしょう
いくら対策をしても、被害を100%防ぐことはできないかもしれません
でも考えもしない人たちよりは圧倒的にリスクを減らせます
「知ること」と「活かすこと」はちがう
恐がりは情報を自分で取りに行くし、情報から学ぼうとします
自治会の回覧板に犯罪発生情報が入っていませんか?
空き巣、車上狙いが発生している。こどもが不審者に声を掛けられた。
それを見て、「恐いねぇ」で終わってませんか?
近所で起きているのに自分が被害者にならないと思うなら、その根拠は何ですか?
自分は大丈夫だと思うことができるのは、対策をやれるところまでやった人だけです
犯罪被害だけではありません。何でもそうです。
昨日(8月11日)、福岡県で海で遊んでいた父子が流されて死亡しました
自分が海に行く時にそうならないためには、どんな情報を知っておくべきか学んでおこうとしましたか?
こどもに海に入る際の約束を話しておこうと思いましたか?
これだけ歩きスマホで被害が出ているのに、まだ平気でやっている人がいる。
自分は大丈夫。自分はヘマをしないと思っている
そんなに自分には特別な能力や強運がついていると思っているでしょうか
今は情報を得ることが簡単になった。
世の中にどんなリスクがあるのか、その実例を誰でも簡単に詳しく知ることができます
でも「知ること」と「知って活用すること」はちがいます
根拠のない安心はもうやめて、情報を自分のこととして恐がって活用しましょう。
ほんの少し意識を変えるだけ、ほんの少し行動するだけでリスクは大きく減らせます。
異常な人間、自分のためなら他人を傷つけることを何とも思わない人間はどこにでもいますよ。
実際に見てきたので間違いないと言い切れます。あなたの近くにも絶対にいる
どうかもっと怖がりになって下さい
人の事例を他人事ではなく、自分のリスク回避に生かしてほしい
小さくてもいいから何か実際に行動してほしい。
小さなことで大きな効果があります
取り返しのつかないことになってから後悔しても遅い。
学んでいれば防げたということがなくなってほしいんです
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