女性警察官との恋愛③ 笑顔を見たことが嬉しくて調子に乗ったのがいけなかった

女性警察官との恋愛

前回の笑ったところを見たことなかった女性警察官。初めて笑顔を見た瞬間

の続き。

普段まったく笑わない彼女の笑顔を至近距離で見て以来、私は彼女のことを少し意識するようになってしまった。

それをポロっと言ってしまった相手が悪かった。

いや、その人だったからよかったとも言えるのかもしれない。

当時、私の直属の上司だったのが、50歳を過ぎたくらいのおじさん警部補。

 

温厚で、おとぼけキャラで、いつも周りを笑顔にしてくれる大ベテランの警部補さん。

タバコが大好きで、喫煙場所なんて守りもしない。

警察車両の中、倉庫、検視室、どこでも吸い始めてしまう

でも、仕事のことは何でも知っていた。すごかった。

どんなにでかい事件の現場でもまったく動じない。

こっちは右往左往してしまうような大きな現場でも、いつもとまったく変わらない。ゆったり、おとぼけキャラで、でも的確に指示してくれる

普段と変わらない彼の指示を聞いていると、捜査本部立ちあげレベルの現場であっても、大したことないと思えて落ち着くことができた

 

警察官の中には、これとはまったく逆の人間もたくさんいた。

大きな事件事故の現場で一人でテンパって、部下たちに当たり散らすタイプ。

交番勤務の時の幹部の警視がそうだった。

大きな事件が入ると、みんな慌ただしくなる

そこにやってきて

「あれはやったのか!?」

「そんなことよりまずこれが優先だろ!」

終いには、指令係から無線機のマイクを奪って無線通話で怒鳴り始める。

しかもその無線通話が下手で下手で。

「現場には!・・・・片方の靴が遺留されており!・・・・以上!!」

無線通話は電話と違って、みんなが聞いています。

現場の仕事なんてろくしないで、昇任試験の勉強ばっかりやってきたのだろう。

警無線通話もろくにできない

ほんとただの邪魔者でしたね。器の小さな男だった。

 

話を警部補の上司に戻して、

私が仕事でわからないことがあって聞くと

「ん?ん?なんだって?」とわざと聞こえないふりをして、笑わせてから教えてくれる。

教えるスピードが早口で大変だったけど、この人が上司でよかったと思える人だった。

女性の話をするたびにいつも言っていたのが

「おれは結婚直前までいって逃げられたことが3回あるからよ。お前はそうなるなよ」

そして実際にずっと独身だった。

 

この警部補は、いつも職場で玲子さんに大きな声で言っていた。

「ほんと笑わねぇなぁ。おい!玲子笑わしてやろうか。」

 

私たち男連中の間でも、彼女は本当に笑わない女性として思われていた。

 

しかし前回の記事で書いたように、私は彼女の笑顔を至近距離で見た。

それを自分だけラッキーくらいに思ってしまっていたのだ。

これがよくなかった。

 

その数日後、警察車両の中で警部補と話をしていた時、また同じようなことを言っていて

「玲子ももう少し笑えば男にモテそうなのにな。あれじゃデートも誘われないだろうな」

警部補さんがこう言っていた。

これ、こうやって文字だけで表すと完全にセクハラ親父で、女性たちから嫌われそうな人って思うかもしれません

しかし、これは本当に軽い感じで、しかもその警部補さんのキャラで言うと全然毒がないんです。

これを読んでその警部補はなんて失礼な親父だと思わないで下さい。

職場の誰からも愛されている陽気な親父でした

女性からはモテないですが。

 

で、警部補がそう言った時に、思わず言ってしまった。

本当にポロっと。

「あ、でもこの前、玲子さんおれに笑ったんですよ。しかも至近距離で。けっこう可愛いって思いましたよ。彼女から照会を頼まれてですね・・・・」という感じで。

黙っていればいいのに、嬉しかったから言いたかったんでしょうね。

でもこれも軽い感じです。

そうしたら警部補もいつもの軽い感じで「おーなんだなんだ?あいつも笑うことあるんだな。そうだよな、あいつは笑えば中々な女だとは思うんだよ。」

 

この場はそれだけでした。

 

しかし、この会話からわずか数分後、署に着いたら、この警部補は課内全員に聞こえる声でとんでもないことを言ったのです。

次→女性警察官との恋愛④



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