あおり運転被害に遭った時にやってはいけないこと、やるべきこと

死ぬべき人間が生き残って、生きるべき人が命を落としたこの凶悪事件

東名死亡事故石橋容疑者

しかし、あおり運転でこれほど凄惨な被害で出てからも、それでもまだやるバカが後を絶ちません。

そこで今回は元警察官が、警察への通報の仕方も含めて、

あおり運転被害に遭った時に、やってはいけないことやるべきことをまとめました

東名高速あおり運転事件の概要

夫婦と子供2人の4人家族の乗った車が高速道路のパーキングエリアから出ようとした際、迷惑な場所に駐車していた車があった。

そのことを注意したところ、その運転手は家族の車を猛スピードで追いかけてきた

高速道路上で幅寄せやあおり運転、クラクションを鳴らし続けて1キロ以上追い回した。

最後には、高速道路上の追い越し車線で前方をふさいで無理やり停車させた

降車した男は、家族の車のドアを開け、夫婦を路上に引っ張り出し、夫の男性につかみかかり、殴りかかり、暴言を繰り返した。

こども二人はこの一部始終をすべて見ている

そこに後方から来たトラックが家族の車に追突。

路上にいた夫婦二人は死亡、こども二人も大怪我、

しかし、残念なことに、この男は怪我で済んでしまった。

 

これが事件の概要です。

 

死んだ方がいい人間が生き残って、生きるべき夫婦の方が死んでしまった.。

こども二人は両親を一変に亡くしてこれからどうしていくのか、

見ず知らずの人たちのことでも胸が苦しくなります

 

この事件について、この記事で言いたいことは2点

① この運転手の男みたいなのはまだまだウヨウヨいる

だから、これは他人事のかわいそうな事件ではない。自分も同じような被害に遭うかもしれないと認識すべき

② 自分が被害に遭ったらどうすべきかを知っておくこと

 

この夫婦も、ちがう対処をしていれば、死なずに済んだと思っています

まさかこの夫婦も自分たちがこういう被害に遭うとは思ってなかったでしょう。

 

犠牲になってしまった方々がいるのですから、

私たちは

「かわいそう」

「犯人が許せない」などと感情だけで終わらせるのではなく、自分のこととして学ぶべきです

 

1 こういう連中はどこにでもいくらでもいる

ネットで検索すれば、こういう連中の運転の動画がいくらでも出てきます

「ドラレコ悪質運転」 「DQN運転」とかで検索してみて下さい

 

私はネットではなく実際にたくさん見てきました。

警察官の時にこういったトラブルの通報はたくさんありました

何度も現場にも行きました

危険運転として交通課が事件化して検挙したこともありました

暴行や傷害があれば、それを刑事事件として事件化したこともありました。

 

また、私自身も同じように、運転中にこういう人間に車で追いかけられた経験もあります

私以外にも経験したことある人はたくさんいると思います

 

警察官をやってれば、こういうトラブルには慣れてるのでどうすればいいかわかります。それがわかるので落ち着いて対処できます。

しかし、ほとんどの人はこういう事態に慣れていない。慣れていなくて当たり前です。

初めて被害にあったら、驚き、恐怖、困惑などでパニックになります。

 

後ろからクラクションを鳴らし続ける

接触ギリギリまで寄せてくる

追い越して前に出て停止させようとしてくる

 

こんなことをされて、慌ててしまい落ち着いて対処できなくても当然です。

相手が異常なんですから。

どうしていいかわからなくなる

 

どうしていいかわからないため、間違った対応をしてしまう

そうならないためには、事前に知っておくことです

 

2 被害にあった時にすべきこと、してはいけないこと

それはこの3つの原則です

①止めない

②開けない

③降りない(高速道路では場合による)

 

3つの原則の前に、迅速な110番と、相手を撮影すること

(1)危険を感じたらすぐに110番。

警察官はどんなに早くても、通報から現場到着までに5分以上は掛かります

少しでも早く通報することが、警察官の到着を早めます。

こういう場合は運転しながらでもいいから、遠慮せずにすぐに110番して下さい

 

(2)相手を動画で撮影

同乗者がいたらスマホでもカメラでもいいので、すぐに相手を動画撮影しましょう。後々、決定的な証拠になります

もっとも強い味方はドライブレコーダーです。

もちろんもう付けてますよね?

もしまだドライブレコーダーつけていないという方は、こちらの記事も必ず読んで下さい →元警察官が選んだドライブレコーダー

 

3原則について

(3)車を止めない

低速でもいいから走り続けてなるべく車を停止させない

こういう連中が何をするにしても、最後は車を止めて降りなければ、ほとんど何もできません。

 

逆に言えば、時速5キロでもいいから走り続けていればいいんです

警察官が現場付近に来るまで時間を稼げます。

 

相手を振り切ろうとして自分も猛スピードを出すのは危険です。

時速10キロでも5キロでもいいから走り続けて車を止めないことです

そのために、なるべく信号機や踏切などのない道を選ぶ。

 

もし、前方が赤信号や渋滞だったら?

前方車両のずっと手前で止まります

自分の車の前に前進できるスペースを残して停止する。

 

もし後ろのチンピラが車を停車して降りて近づいてきたら、そこで少しずつ車を走らせましょう。

そのためにも前にスペースは残しておきましょう。

 

こうやって警察官の到着まで時間を稼ぎましょう。

もし、近くの交番や警察署を知っていれば、そこに向かって下さい

ただし、交番は警察官が不在の場合もあるので、交番に行けば必ず大丈夫とは限りません

 

110番の際は、身の危険を感じていることをしっかり伝える

「今にもぶつけられそうだから、緊急走行で急いできてほしい」と言って下さい

これだけで警察官の到着が数分早くなることもあります。

 

(4)車を止めるしかなくなったら、ドアは絶対に開けない

もし走り続けようと思っても、信号待ちや交差点でどうしても動けなくなってしまったら、

そして相手が車から降りて近づいてきたら

①絶対に窓もドアを開けない。

ドアをロックして、窓も閉めて一切応じないことです。

相手がドアを蹴ろうが喚こうが、一切無視して車の中に閉じこもる

人間が殴ったくらいでは車の窓ガラスは割れません。

黙って動画で相手のことを撮影し続けて下さい

 

(5)車から降りない

ドアを開けないので当たり前ですが、車から降りない。

相手と話しをしようとか、応戦してやろうとかは考えない

一切相手にしない。

これが絶対に一番いい選択です

 

実害(被害)を受けても損害賠償は期待できない

こういうことをする連中はどうせろくな仕事には就いてません。

志の高い人間や、誇りある仕事をしている人はこんなことしません

 

社会から認めてもらえない無能な人間だけがこういうことをするのです

そのため、こういう連中から被害を受けても損害賠償などは期待できないのです。

そもそも事件化したとして、刑事裁判が終わった後、次は民事でこういう連中と関わるなんて吐き気がしますよね

 

だから、被害者の側であっても、なるべく被害を発生させない方が賢明です

 

殴られた、車を壊された

そういう実害がなるべく発生しないように対処するのが一番です

そのためにも、

ゆっくりでもいいから走り続ける

ドアは開けない

車から降りない

これを守れば、被害を最小限に抑えられるはずです

 

東名高速の事件も、

・走行車線で停止しなければ、

・停止したとしてもドアを開けなければ、

・車から降りなければ

この夫婦は死なずに済んだと思います

どうか、こういう被害者がこれから出ないように、多くの人に対処法を知っておいて欲しいです



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