警察官を約10年務めて退職した元警察官のケイです
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今回は、警察官の階級についてご紹介します
警察官には一人ひとり必ず階級が付けられます
君はこの人より下でこの人より上だよ、という序列の上下関係です
どんな階級がいくつあるのか
階級がちがうと何がちがうのか
階級はどやったら上がるのか
階級は必ず上がった方がいいのか
などについてご紹介します
1、警察官の階級の名称と数
(1)階級の名称
階級の名称を下から順にあげていくと
巡査 ⇒(巡査長)
巡査部長
警部補
警部
警視
警視正
警視長
警視監
警視総監
となります
巡査と巡査長というのは、ほぼ同じなので、階級の種類は全部で9つですね。
(2)階級を示す階級章
また制服勤務の時には、自分の階級を示す階級章をつけます
↓この左胸についてるのが階級章です
各階級ごとの階級章がこちら↓
このように制服警察官は階級章をつけているので、見ただけでその警察官の階級がどれなのかわかります。
市民にとって、相手の警察官の階級が何であるかはほとんど関係ない
私のように各都道府県警の警察官(地方公務員)になった場合は、巡査から始まります
上の階級に上がるには、内部で行われる昇任試験で合格することが必要です。
時々、昇任試験とは別の特例ルートで承認する場合もありますが、基本的には昇任試験によって、階級を上げていくことができます
この階級の意味や、それぞれの階級の組織での位置づけなどについて紹介しますちなみに、上記の階級一覧の中で、⇒(巡査長)となっているのは何かというと
巡査長というのは、おまけの階級なんです
巡査で昇任試験に受かると、次は巡査部長です
しかし、巡査を一定期間やると、誰でも巡査長という階級をもらえます
昇任試験には受かってないけど、駆け出しの巡査とは区別してあげよう、くらいのものです
ですので、巡査長というのは、試験に受からなくても誰でも自動的になれるものです。そのため一覧では(巡査長)としておきました
実際の組織の中での階級の位置づけ
私も勤務していた刑事課を例にします
警察署の中には、地域課や交通課、生活安全課、刑事課、などいくつかの課に分かれています
刑事課はその中のひとつです
まず、刑事課のトップが刑事課の課長ですね。
刑事課長など、各課の課長には警部が付きます
刑事課の中はどのように分かれているのかというと
刑事課の中で係りが分かれています
盗犯係 ・・・ 窃盗事件の係りです(ひったくり、あきす、車上狙い等など)
強行係 ・・・ 暴行、傷害、器物損壊、強盗、強制わいせつや強姦などの性犯罪、等など変死も担当です(最悪!!)
鑑識係 ・・・ 証拠収集など作業着部隊
暴力団係 ・・・暴力団関連全て
などなど・・・。
この各係には係長がいます
盗犯係長、鑑識係長、強行係長など
この係長になるのが警部補
係長は各係に一人とは限りません。
事件の多い署は署員も多いです。
そういう署だと、盗犯や強行のように取扱事件の多い係には、3人くらい係長がいます
そしてその係長を頭に班が組織されてます
係長(警部補)の下に巡査部長が主任として1~2人、巡査が1~2人ついて、3人から5人くらいでひとつの班になります
事件が発生すると、「ではこの事件は○○班が担当」などと割り振られ、班単位で捜査活動をしていきます
私は、刑事課の時は係長には恵まれました。
とても仕事ができる上に人柄もいい人でした
この話⇒キスしてないけどしそうになった女性警察官のことを数年ぶりに思い出した。 にも出てきた人ですね
しかし最悪だったのが刑事課長でした
刑事課長などの警部がひどいと、課員みんな大変です
巡査や巡査部長に使えない人がいても課全体にダメージは及びませんが、課長がまともじゃないと多くの人間が苦しむことになります。
刑事課長っていうと、頭がキレる人で捜査感覚のするどい人ってイメージされるかもしれませんが、必ずしもそんなことはありません
もちろんそういう警部もいました
頭がよくて的確な捜査指示ができて、大きな現場でも慌てることなく冷静な仕事できる警部。
そういう人と一緒だと、仕事もやる気がでるし、悩んだ時には相談しようと思うものです。
仕事もはかどり、結果被害者のためにもなるのです。
しかし、私が刑事課員だった時の刑事課長は正反対でした。
これが、各階級と各ポスト(役職)の関係になります
警察官が制服につけてる階級章というバッジがあります
↑こういうの
階級が上がるごとにご立派なものになっていきますので、好きな方はみてみるとおもしろいかも
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