警察官の勤務形態その1 三交代制

こんにちは、

警察官を約10年勤めて退職した元警察官です。

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今回は中々知られることない警察官の勤務形態についてです。

警察官は部署(地域課・交通課・刑事課など)や配属先(警察署や本部)によって勤務形態が二つに分かれます

三交代勤務

日勤勤務

ふたつです

今回は三交代勤務とはどのような勤務形態なのかについて紹介します


三交代制とはどのような勤務か

交番や留置管理課のように24時間365日、常に一定数の人員が勤務している体制の勤務形態です。

夜間帯や土日祝日であっても、常に同じ人員が常駐している必要があるところでは三交代勤務が組まれています。

勤務時間は24時間

3日に1回、朝から次の日の朝までの24時間勤務がローテーションとなります。

例えば、ある警察署の交番勤務員の人員が30人いたとして、それを10人ごとの3グループに分けます。1部(10人)、2部(10人)、3部(10人)とします。

3つのグループが24時間勤務で3日サイクルで回していく

例えば4月1日の朝9時から1部の10人が勤務します。

1部の勤務員は4月2日の朝9時まで交番勤務を行います。1部の4月1日を当番日といいます。

そして2日の朝9時をもって、2部の10人と交代します。4月2日は2部が当番日で、1部にとっては夜勤明けまたは非番日と言います。

そして、翌日の4月3日は1部が休日、2部が非番日、3部が当番日となります。
そしてよく4日がまた1部の当番日となります。

このように当番日、非番日、休日の3日間ローテーションを繰り返していくのが三交代勤務です。

地域課の交番やパトカー、機動隊や留置管理課、本部の機動捜査隊、交通機動隊、自動車警ら隊などが三交代勤務となっています。

年末年始やゴールデンウィークなどの連休は一切ない

この3交代勤務は、曜日や祝日が一切関係ありません。ひたすら3日間のローテーションです。

そのため祝日が一切関係ありません

ゴールデンウィークだろうが、年末年始だろうが一切関係なくひたすら3日間のローテーションの繰り返しです。

自分で有給休暇の申請を出して当番日に休みを取らない限り、永久に連休はありません

しかし、警察では有給休暇を申請することは、怠けることであり反組織的な行為とみなされます

私のように空気を読まずに、ウソをついてでも休暇を申請できる人間はまだいいのですが、上司に言われたら忠実に従う真面目過ぎる人には連休はやってきません。

逆に休日が潰れて出勤になることはいくらでもあります。

 

大晦日に当番日が当たれば交番や現場で年越しをすることになりますし、元旦に当番日に当たれば、元旦の朝から勤務となります。

 

非番日といっても実際はほぼ一日勤務となるのが実情

非番日というのは、朝の9時で勤務時間は終了(署によって8時半だったり9時半だったりちがいはあります)です。

しかし、実際はその終了時刻にすぐに仕事から上がれるわけではありません

夜勤明けで、そのままその日の夕方頃まで残業になることばかりです。

 

毎勤務で長時間の残業時間が当たり前なのはなぜか

当番中に事件事故が多発すると一睡もできません。

そのまま夜勤明けを迎えて、しかもそのまま夕方まで寝れずに仕事をしていると頭がズキズキしてきます。

車の運転なんて半分寝ながらするので、ヒヤっとしたことも何度もあります

なぜ勤務時間が朝9時で終わりなのに、実際には夕方まで終わらないことが多いのか

例えば1部から2部への交代時間が9時の場合、8時59分に発生した事件事故は交代前の1部に処理責任があります。

処理が短時間で終わる物損事故や自転車盗難などならいいのですが、空き巣などの侵入窃盗、または逮捕事案などは、処理が終わるまでに最低でも数時間は掛かります。

侵入窃盗の場合、実況見分調書という書類を作成するには数時間掛かります。

慣れていないと5時間以上かかる場合もあります

このような仕事が交代時間前に発生すると、その処理はすべて残業時間でやることになります。

また、交代時間前じゃなくても、事件事故が続いて勤務時間中にやる時間がなかったりすると、それらはすべて夜勤明けの非番日にやらなくてはいけません。

このような勤務事情から夜勤明けはホントは9時に帰れるのに、夕方まで残業になることが多いのです。

私も交代時間がせまって朝の7時頃になると、
「頼むからもう何も発生しないでくれ」
と必死に祈っていました。

もうこの時間に入ると、110番指令の無線で自分の署が呼ばれただけでドキドキです

「本部から〇〇署・・」

頼む!うちの交番ではありませんように

 

特にそれまで事件事故が少なく、このままいけば今日は早く帰れそうな時は、ほんとうに残り時間祈るような気持ちです。
交代時間まであと30分、あと20分、あと10分と心の中でドキドキしながらカウントダウンしていきます。

しかし、そんな時でも事件事故の通報は情け容赦ありません。
交代直前に
「変死の通報」
「盗難空き巣」

などが入った時には、

ものすごい落胆とともに、夜勤明けに楽しみしていたデートの予定はすべて台無しになります。

処理が終わるまで時間が掛かる変死や逮捕事案などが入ると、夜まで掛かることもあるので夜勤明けの日の夜の予定さえもつぶれることがあります。

事件事故の発生の少ない警察署であれば、夜勤明けも午前中で勤務が終わって帰れることも多いです。

そうすると翌日も休みなので、1,5日休みのような生活になります。

事件事故の少ない署であれば悪い勤務ではないかもしれません。

しかし事件事故の多い署だと、夜勤明けは非番でありません。

丸一日勤務になるので大変です。

110番に左右されない留置管理とかであれば、帰宅できる時間が大幅に変わるようなことはそんなにないようです。

しかし、3交代勤務でそのような業務のところは少ないです。

ほとんどが110番通報や事件事故の発生次第ということになります

 

以上、今回は三交代勤務の勤務体系についてご紹介しました

もうひとつの勤務形態「日勤勤務」についての記事はこちら→警察官の勤務形態その2 「日勤勤務」

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