無線指令で、次の一文字を息をのんで待つ瞬間の話。
次の一言が「こ」なら胸をなでおろして一安心
しかし、「へ」が「か」だと重労働事案の襲来です。
刑事課員の時、夜勤中の深夜帯は何も事案がなくても署にいることは少なかった。
ほとんど捜査車両で外に出て、コンビニやパチンコ店、公園の駐車場などで寝ていた。
これはパトカー勤務ではできないこと。
パトカーで制服で寝ていたら、それを見て通報するようなヒマ人がたくさんいる。
しかし覆面捜査車両で、作業着であればわからない。
そして、刑事課事案が入ると動き出す
パトカーにも覆面車両にも無線が積んであって、車内では流れている。
110番はひっきりなしに入ってくる。無線が途絶えることはほとんどない
「〇〇署管内、酔っ払いの騒ぎ。場所は・・・・」
「続いて○○署管内は、車上狙い、場所は・・・」
自分が勤務する警察署以外の通報もたくさん流れている
まったく意識して聞いていない無線でも、自分の管内の無線が入ってきた時には、なぜかすぐに反応してキャッチする。
「〇〇署管内・・・」
「あ、うちだ」
しかし、自分の署の無線が流れたとしても、まだ自分たちの仕事になるかどうはわからない。
私たちは刑事課員。刑事課事案でなければ、動く必要はない
「○○署管内、自転車盗の通報・・」
「○○署管内、当て逃げの通報」
これなら仮眠を続けられる。
しかし、私たちが刑事課員がもっとも緊張が走る瞬間がある
その恐るべき無線の出だしがこれ
「○○署管内、消防からの転送、」
そしてこの次の一言に何が来るか。
これが3つのパターンがある
「こ」で始まれば、私たち刑事課員は安堵する。
刑事課員には関係ない。仮眠を続行。
しかし、残りの2つのパターンの場合、これは刑事課の仕事の中でもかなり負担の重い大仕事の襲来を告げることになる
それが「へ」と「か」から始まる事案。
「消防転送」・・。緊張が走る
「へ○○の通報」 または 「か○○の通報」
入ってしまった・・・・。
これで今夜は一睡もできない。
しばらくの沈黙の後、誰かが言い出すのを全員が待っている
「・・・・行きますか」
「行くしかないよな」
無線を入れる
「現場向かいます」
はぁ・・・。
眠そうな顔の人たちが乗った車はゆっくりと発進していく。長い夜が始まる。
「へ」と「か」が何なのか
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こちら⇒無線指令で息をのんで次の一言を待つ瞬間。「こ」、なら胸をなでおろし、「へ」と「か」は頭を抱えるその理由とは
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