サバイバル殺人は正しいのか?ハーバード大学サンデル教授の政治哲学の講義が最高におもしろい

これは実際にあった話でサバイバル殺人、つまり生存するための殺人と言われる。

4人の男たちが船旅の冒険に出た。

4人のうち3人は、妻も子どももいて定職に就いている

しかし、一人だけ少年Aは、元々孤児で身寄りも定職もない貧困者だった。船旅の雑用係として参加した。

詳しく知りたい方はミニョネット号事件でググってみて下さい

船は荒らしで遭難してしまう

出港して数日後、陸から遠く離れた大海原で荒らしに遭い船は遭難してしまう

避難用のボートで逃れたが、水も食料も積み荷は一切失ってしまった

一面海の中で絶望的な状況。

飲まず食わずで、4人は激しく衰弱してくる

やがて少年Aは体調が一気に悪化。

もう先は長くないのが明らかだった。

3人は話し合って少年を食べる決断をした

 

3人の男たちは話し合って決断した

このままではどのみち全員が死ぬ。

Aが数日以内に死ぬことは間違いない

それなら・・・

3人は、Aを殺して、Aの血を飲みAの肉を食べた。

生存を数日伸ばすことができた3人。

その数日後、幸運にも近くを通りかかった別の船に発見され、彼らは国に帰ることができた

 

3人は殺人罪で起訴された

国に帰った彼らは殺人罪で起訴された。

 

法律的な話はここではおいておき、

道徳的に考えて彼らの行為は間違っていたのか。それとも間違ってはいなかったのか

 

人間の行為において、正しい、正しくないを判断する基準は何でしょうか

 

正解を見つけるのが難しいこういった問題について、哲学者・思想家たちの助けを借りながら議論していく。

 

それがハーバード大学マイケルサンデル教授の政治哲学の講義です。

 

あの世界トップクラスのハーバード大学。

アメリカだけではなく世界トップクラスの頭脳たちが集まる大学。

その大学で、千人を超す学生が詰めかける大人気の授業が、マイケル・サンデル教授の「政治哲学の授業」

あまりの人気ぶりに、大学が異例の公開に踏み切ってくれて、DVDで私も見ることができました

 

いやぁ幸せな時間でした

学ぶ、考えるって本当に楽しくて幸せなことだと思わせてくれました

私が中高生の時に受けた、用語の暗記ばかりの社会科の授業とはまったく違う。

悩むことがこんなに幸せなことだと思わせてくれます

「人間は考える葦」って言った哲学者がいましたね。

人間は考えることをしてこそやっぱり人間なんだと思わせてくれます

 

あまりにもおもしろかったので、特に印象に残ったテーマをブログで記事にしてアウトプットしていきます。

 

ちなにみ、さっきのサバイバル殺人の話。

あれを考える前に、サンデル教授はもっと極端な例え話をしています。

二つの話によって本質的な部分に気が付きやすいようにしているのでしょう

その例え話とは

臓器移植を待つ4人の患者がいる。4人はそれぞれ必要としている臓器は異なる。

一人の健康な人間に死んでもらって、その人から臓器を移植すれば4人の命が助かる

助かる命の数としてはこの方が多い。

一人を犠牲にすることで4人もの命が助かる

一人を犠牲にしなければ4人は死んでしまう

 

では、この行為は正しいのか。

正しくないとしたら、その根拠となる理由や原理は何か

 

という例え話をした上で、実際に起きたサバイバル殺人の議論に入っています

 

二つの話に共通していることは何でしょう

死んでも悲しむ遺族のいない孤児の命

一方他の3人には守るべき家族がいて、彼らが死んだら家族まで不幸になる

少年の命の価値と、3人の命の価値は同じなのか

もし、ちがうというなら、どうやって測るのか

そもそも、命の価値がどうとかの前に、多数派の幸福のために少数を犠牲にすること自体許されるのか。

その理由となる根拠は何か

 

こういった議論が交わされていきます

ハーバード大学の学生たちはさすがで、次々と鋭い意見が出てきます

肯定派、反対派、学生たちから出てくる意見がすごくおもしろい

私自身ではとても思いつかないような考えが次々に出てくるんです

 

これは人間としての幸せを感じられる講義です

どんな議論なのか、議論の結果はどうなったのか

興味を持たれた方はぜひぜひ見てみて下さい。

コメントを残す