前回の記事⇒娘が3歳の時二人で行った北海道旅行。キャンセルすら考えるほど父親は不安だった⇦で書いたように、娘が「ママ!」とママーモードに入ると私では手に負えなくなります。
もうそうなると何を言おうが効かない。
ハリケーンのように荒れ狂う娘に私も嫌気がさしてしまい、絶望的な状況になります
北海道旅行の間に、娘がママ―モードになることは何としても避けなくてはいけない
そのために必要なことは、楽しく安定した精神状態を保ち続けることでした
娘がママ―モードに陥るのはどんな時か。
それは物理的要因と、精神的要因の2パターンある。
物理的要因は痛い時。これは物理的に痛い時のことで、転んだり、ぶつけたりした時。
痛い時はもうパパが抱っこしようがどんな声を掛けようが、「ママー」と泣き叫び続ける
これを防ぐには、事前の危険察知と除去しかない。
北海道旅行の間は、絶対に転ばせない、ぶつけさせない、痛い思いを絶対にさせない。
普段は、大怪我しなければ多少は危ないことでもやらせる方針だが、北海道滞在中だけは絶対にダメだ。
私はSPの仕事はしたことはないが、大統領の娘をお守りするくらいに、神経を張り巡らして娘に降りかかりそうな危険を事前に除去していく必要がある
北海道らしい大規模な公園にも行く予定だが、あまりアグレッシブな遊具やアトラクションは今回だけは慎重にした方がいい。
念のために、転んだ時にすぐに与えられるアンパンマンビスケットとグミは携帯することにした
精神的要因は、これは単純にママが恋しくなった時
ママの優しさや心地よさを思い出した時だ
ママがこどもに与えられる心地よさや安心感は、父親の私にはできないことだ。
逆に父親にしかできないこともある。エキサイティングな楽しさや、へとへとになるまで外で一緒に遊んだりすること。これはパパにとってはお手の物
だから、北海道を楽しませるということは間違いなくできる
問題は、ママという精神安定剤を欲する発作が出た時だ。
この発作は突発的にやってくる
これに対する事前防止策はとても難しい
悩んだ。どうすれば娘ママを恋しくなることを防ぐことができるのか
諸葛亮、周瑜、司馬懿といった三国志ベスト3軍師を読んでいい作戦を考えさせた。
すると、方針がまったく真逆のふたつの作戦が浮かび上がってきた。
ひとつは、必要な時にいつでもママを感じさせること
娘がママ―モードになったら、すぐに電話や動画送信でママになだめてもらう
もうひとつは、まったく逆。ママを連想するものを一切シャットアウトして、娘からママの存在を消すこと
ママを思い出すからママが恋しくなる。だったら、とにかく娘にママを思い出させない。ママの写真を見せたり、電話で話したり、ママの話をしたり、こういったママを思い出す要因を一切シャットアウトする。
どちらがいいのか。悩んだ
やるなら、中途半端ではなく選んだ方で徹底したい。
①なら、旅行中も徹底的にママにも協力してもらう。ママもそれはやれる範囲で全力尽くすよと言ってくれた
私としても、旅行中娘がそれで上機嫌で過ごしてくれるなら、それに甘えたい
コンサバティブな選択としてはこちらになるだろう
しかし、悩んだ挙句②にチャレンジすることにした。
せっかく二人で行くんだから、旅行の間くらい一切ママから引き離してみようと考えた
もしママーモードになっても、ママと電話させたり動画を送ってもらったりもしない
帰るまではママの力は一切借りない
これに挑戦してみることにした
その方が、娘は一回り大きくなれると考えた。
こちらの方がギャンブル的な作戦ではあるが、うまく行った時はこちらの方が成果は大きい
こうして、娘は生まれて初めてママと会えない数日間を過ごすことになった。
これでママ不在対策の大きな方針は決まった
あとは、いくつかの不安要素に対する準備だ
長時間ドライブでのぐずり防止。
これは、娘の大好きな音楽とおやつだ。
北海道旅行の間、私のiPhoneの容量の半分は娘用の音楽が占めた
アナと雪の女王、プリンセスプリキュア、魔法使いプリキュアなど
この時に連れていった曲たちは、今でも聞くと北海道の広大な道路を二人で走った光景を思い出す
旅行前は曲の1%も歌えなかった私が、帰路では歌詞を完璧に覚えて娘と歌えるようになっていた。
特に思い出深いのがこの曲↓↓
「♪どこにも出口のない日々が♪、突然に変わりそう・・・♪。」
「どこにも居場所のない日々で♪、探し続けていた・・・♪」
↑、アナと雪の女王には男女のデュエット曲があって、娘は「私がアナのところ歌うから、パパは男の子の方ね」と言って、車の中でずっと二人で歌っていた。
車中で好きな音楽を流すためにとても助かったのが、私が旅行でレンタカーを使う際、いつも予約で利用するのたびらいレンタカー予約
たびらいレンタカー予約では、予約の段階で自分の持っている携帯電話と車のオーディオをつなげられるかまでわかるのだ。
iPhoneなら接続できるとか、充電もできるかとか、そういったことまでわかる。
価格もここが一番安いし、レンタカーを使う旅行ではいつもここから予約している。
チャイルドシートもレンタル日数に関わらずたったの千円でつけてくれる。
この時も、iPhoneに曲を入れていけば流せることが事前にわかってとても助かった。
それがわからないと、もし携帯電話の曲を流せない場合、CDを数枚持っていかなくてはならない
こういう事前情報ってとても重要。
利用当日も、空港まで案内の人が迎えに来てくれるし、空港からレンタカー店まで無料バスで送迎してくれるし、なんなら空港までレンタカー持ってきてくれるし、ここはとても満足しています。
他にも想定できるあらゆる事態を想定して入念な準備をした。
さぁ、あとは娘にいつ、どうやって伝えるかだ
「ママは一緒に行かない。パパと二人だけで行く」ということを。
もしかしたら、「行かない」ということも考えられる。
結局、娘には何も伝えないまま、出発当日を迎えた