すべての願いをかけて贈った花束の話①

私もこれまで女性に何度か花束を贈ったことくらいはある

その中でも、本当に必死な思いを込めて「もうこの花束にすべて掛けるしかない!」と思って送った花束の話

警察官になって警察学校に入る時、付き合って2年になる彼女がいた

20代半ばで警察官採用試験に合格して、警察学校に入校することが決まりました

その時付き合って約2年になる彼女がいました

彼女は私が警察官採用試験に合格したことは喜んでくれました

誰にでも胸を張って誇れる仕事だね、と言っていました

しかし、警察学校に入ると生活がどのように変わるのかは私も彼女もよくわかっていませんでした

警察から送られてきた事前案内を読んでもイマイチよくわからない

全寮制で、最初の一か月は自由に外出ができない

だから、最初の一か月は中々会えなくなるかもしれない

私も彼女もそんな程度に考えていました

しかし、結果的に私たちの想定は甘かった。

結局、入校から3か月ほどで私たちは別れることになってしまった

あとから振り返ると、入校前にもう少し生活の激変を想定して、そのための話し合いをしておけば、お互いあんなに傷つけ合って別れることは防げていたと思う。




 

入校からわずか一か月、すでに彼女の気持ちは折れ始めていた

警察学校に入校する当日、最寄り駅まで一緒に来た彼女は泣きながらも「待ってるからがんばってきてね」と言っていた

しかし、入校から3週間が過ぎた時、警察学校から掛けていた電話での彼女はまったくちがっていた

「こんな生活になるなんてまったく聞いてなかった。あなたは私の生活からすっかり消えてしまって、まるで出会う前に戻ってしまったみたい。そもそも私は警察官になることを相談もされなかったし・・・」

「そんなこと今さら言うなよ。こっちは大変な生活歯を食いしばってやってるんだ。待ってるって言ったのはウソ?」

彼女に電話をしても、こんなことばかりを言い合うようになってしまった
なぜこんなことになってしまったのか

もっともきつかったのは、警察学校にいる間は携帯電話が一切使えないことだった

唯一の連絡手段は、警察学校の公衆電話だけ。

メールも送れないし、彼女から私に連絡することはできない

さらに、最初の1か月は外出もできない

もちろん会えない

彼女が「あなたは私の生活からすっかり消えてしまった」と言っていたのはこういうことだ。

入校前は毎日メールか電話をして、週末には必ず会っていた私たちの関係は一変してしまっていた。

私たちには、警察学校の規則で定められた「公衆電話を使用することが認められた就寝前の僅かな時間」に掛けることができる短時間の電話しかなかった。

あまりの激変ぶりに彼女は心に穴が開いてしまっていたようだった。

せっかくの貴重な電話も言い合いで終わるだけということが続いた

それでも私自身は大丈夫だと思っていた

とにかく最初の一か月を乗り切ればまた会える。

一か月目以降は週末は帰れるようになる

だから、一か月さえ過ぎてしまえばまた戻れる

そう思っていた

とにかく耐えた。

もどかしくて不安で、寂しくてつらかった

しかし、ようやく、本当にようやく一か月が過ぎて初めての外出の日がやってきた

金曜日の夜から外出して、日曜日の夜には警察学校に戻らなくてはならない

私は警察学校に戻る前に、花屋さんに行くことを考えていた

続き次回

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