ついに始まる警察学校 入校当日②(ついに対面!警察学校の教官)

下書きたち

前回の記事→ついに始まる警察学校。入校当日①

の続き

警察学校は不便な場所にあるから行くのが大変

全国ほとんどの警察学校が、駅から遠い不便な場所にあります。

その理由は、かなり大きな敷地が必要だからです。

東京でいえば、新宿や渋谷のような山手線沿線のようなところでは、警察学校ほどの大きな敷地を必要とする施設を建てることは難しい。

そのため、長い時間電車に乗って、さらに駅から離れた不便なところにあることが多いのです。

いつもとちがう様子の彼女と最寄り駅まで

大荷物を持って、彼女と警察学校の最寄駅まで行きました。

明日から少なくとも1ヶ月会えなくなることがわかっています。

この彼女は、性格的にはドライな方で、感情もあまり表に出す女性ではありませんでした。

セックスもそんなに変態プレイを追求するタイプではない。(私の実力不足か?いや、ド変態プレイの数々をした女性たちもいる)

そんなドライな彼女でしたが、この日は少しちがっていました。

警察学校に行く途中の乗換駅で、私は一度彼女にこう言いました。

「最寄り駅まで行くと、帰りが大変だからここでいいよ」

 

いつもなら「うん」と言いそうな彼女がこの日は

「やだ、付いていけるところまでついていく」

と言ったのです。

私よりも彼女の方がこれからの会えない期間に強い不安を抱いているようでした。

こうして名残惜しく警察学校の最寄駅まで一緒に行きました

まだこの時は、たった数か月後にこの人と別れることになるとは思っていませんでした。

後になって思い返せば、入校前や入校中にしておくべきことがいくつもあったと思います

しかしこの時の私はそんなことを考えもしませんでした。

さて、警察学校の最寄り駅に着きました。

彼女も電車から降りてホームに降りる

「次の電車が来たら乗るね」

「どんなところなんだろうね」

「次に帰って来れるのはいつかね」

「メールするから」

次の電車が来てしまった

「じゃあね」

「行ってくる」

彼女は泣いてました。

次に会うことができたのは一か月後でした。

一カ月ぶりの再開、人生最長オナ禁記録の後の狂った男がどうなったかはこちらの記事 →人生最長のオナ禁を記録した警察学校最初の1か月。ついに彼女のもとへたどり着いた時の獣っぷり。

入校中の彼女とのこと、別れてしまったいきさつ、別れないためにどうすればよかったかなどについて詳しく知りたい人には、こちらの有料note→→警察学校に入る前に恋人がいた人はほとんど別れしまう。それを防ぐために知っておくべきこと

 

あの時は本当につらかった。

さて、彼女が電車に乗って帰って行きました。

一人になると急に心細くなる。

これから誰一人として知り合いのいないところに行かなくてはならない。

改札を出ると、ロータリーには自分と同じく今日入校するであろう人たちがたくさんいました。

かっこわるい短髪

地味な黒スーツ

大型の荷物を持っているのですぐにわかります。

その人たちをしばらく見ていました。

すると、初対面ながら既に言葉を交わして、タクシーに相乗りしている人たちの姿も確認できました。

どうしようかな、と考えた

できれば自分も相乗りしたい。二人でもいいから相乗りできればタクシー代は半額になる。

しかし、残念ながら私はこういう時に自分から話しかけられる性格ではない。

少し遠くからその様子を見ながら、誰かが話しかけてきてくれたら相乗りしていこう、話しかけてもらえなかったら一人でタクシーで行こうと考えていました。

警察学校までは駅から歩いたら30分以上掛かる。
大荷物を持ってとても歩いて行ける距離ではありません。

二人で乗るだけでタクシー料金が半額になるなら、やはり誰かと一緒に乗りたいなと考えていました。

また、ここにいる全員が自分と同じように、これからの警察学校に対して不安な気持ちにでいるのは間違いありません。

一緒にタクシーに乗れば、そういった話もできて少しは心強くなりそうです。

しかし、タクシー乗り場から少し離れたところで様子を見ている私に話しかけてくれる人は誰もいませんでした。

気がついた時には、同じ電車で来たであろう人たちはほとんど行ってしまっていました。

仕方ないと思いながら、一人でタクシーに乗りました。

この駅のタクシーはいつも警察学校生が使っているらしく、タクシーの運転手に行き先を言う前に運転手の方から

「警察学校だよね」

と言われました。

タクシーで行くと、駅からは10分かからず警察学校に着きました。

 

なんの装飾もないコンクリート製の壁に「警察学校」というプレートが埋め込まれただけの門。

いよいよ警察官として始まるんだ、と思いながらも不安と緊張でとても気が重い。足取りはもっと重い。

殺風景な建物を前に、
「自分はこんなところに来て大丈夫なんだろうか」
「この中は一体どんなところで、どんな人たちがいるんだろう」

とにかく不安でした。

でも、門の前で立ち尽くしているわけにはいきません。

門を入ると、「→受付」と書かれた案内が張り出されていたので、それが示す方向に歩き始めました。

ついに現れた。警察学校の教官

校門から歩いていくと、入校受付をしているらしいところに着きました。

7~8人の入校生たちの列ができていて、その列の先頭には机があり、そこには警察官の制服を着た人が座っています。

ついに出ました。

警察学校の教官です。

制服警察官姿です。

警察官は正義の味方のはずですが、警察学校ではどんな凶悪犯よりも恐ろしい存在だと聞いている

教官らしき人は2人座っていました。

教官であろう二人のうち、一人は30代後半くらい、もう一人は40代後半くらいの人でした。

それぞれの教官の前に1列ずつ列ができています。

警察学校の教官は厳しいという先入観があるため、無条件で恐そうに見えます。

なぜか怒っているように見えます。

髪は思い切って短くしてきたつもりでしたが、周りと比べると若干長いかもなどと心配になってきます。

一旦駅まで退却して、もう少し髪を短くしたほうがいいかな、と本気で悩みました。

ネクタイはちゃんと締まっているか、靴はきれいか。

こんなところまで来て、今更確認する

自分の前の人の順番が来ました。

ここまで来ると、教官との会話がよく聞こえます

「お前入校案内ちゃんと読んできたのか」
などと言われているのが聞こえました。

頼む。機嫌を損ねないでくれ。次に対決するおれに被害が及ぶ。

などと超小心者丸出しな気持ちでいると、

「はい、次」

と言われついに教官の前に。

ここはひとつでかい声で挨拶と名前を言ってやろうと思った瞬間でした。

その教官が「チッ!」
と舌打ちしたのです。

おいおい、まだ一言も会話してないのにもうキレてんの?

おれの何がまずかったんだ、と思って身構えます。

相手は警察官のはずです。凶悪犯や暴力団員ではありません。
なぜこんなに恐れなくてはいけないのでしょう。

しかし教官を見るとその目線がとらえているのは私ではありませんでした。

私のずっと後ろの方を見ていました。

そして「すげぇの来たなぁ」と言いました。

思わず私もその視線の方に目をやると、受付の方に向かってきている一人の入校生らしき男性がいました。

その彼を見た瞬間、教官の「チッ」は私に向けられたものではないことがわかりました。

なぜか
彼はとてもスポーツ刈りとは言えないような長さの髪だったのです。

明らかに長い

確かにあれはあり得ないと私も思うくらいでした。

と同時に、自分が受付の順番の時に姿を現すなんて、なんてタイミングの悪いやつだと思いました。

教官はその一言を言った後、すぐに私に向かって、
「名前は?」と聞いてきました。

とりあえず、さっきの舌打ちは私に対するものではなかったことで、安堵していたところでした。

自分としては、普段よりも大きい声で挨拶と氏名を告げました。

教官の方から、寮の部屋番号と部屋までの行き方、これからの今日の予定などについて簡単に説明を受けます。

一通り説明が終わって、
「失礼します」
と言って寮に向かおうとした時、最後の最後に

「お前、もみあげが少し長いぞ」
と言われてしまいまいした。

教官は自分自身のもみあげを指差して
「これだよこれ」
と言ってきました。

確かに短く刈り取られたもみあげでした。さすが教官です。

「すみません、すぐに直します」
と言って寮に向かいました。

相手は正義の味方の警察官のはずなのに、ここでは凶悪犯よりよっぽど怖い。

大荷物をもって一人で寮に向かいました

次→ついに始まる警察学校 入校当日 ③(携帯電話と印鑑を提出せよ)

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