こんにちは元警察官のケイです
この記事を書いている今は2月の中旬です
今年の警察官採用試験を受ける人は面接対策はやってますか?
私に面接対策の相談を寄せてくれる方はたくさんいますが、話を聞いていると、一次試験の合格後からやれば十分と思っている方が多くて驚きます
本当に警察官になりたいのであれば、面接対策は今すぐ始めるべきです
なぜかというと、面接対策は「一晩寝かせて熟成」を繰り返し、細く長くやることが必要だからです
Contents
1、面接対策と学力試験対策のちがいは、正答が一つしかないか無限にあるか
警察官や公務員の採用試験の二本柱である「学力試験」と「面接試験」
合格するために求められることの最大のちがいは、
学力試験は決められた唯一の回答ができること
で
面接試験は出題側に決められた正答がなく、完全自由の自己表現をすること
です。
学力試験で合格になる人はみな同じことを答えていますが、面接の場合は合格した人それぞれで答えはちがいます
求められることがまったくちがうため、やらなくてはいけない対策もちがってきます。
2、受験生が1000人いれば1000通りの回答になるのが面接
自己表現を思いっきり簡略に分解すると、主に3つのステップに分かれます。
自己PRを料理にして例えるなら
①PRに使うための過去の経験を選ぶ(素材:ニンジンかナスかキャベツか)
②その経験から何を身につけたのか、自分は何ができる人間なのか、PRしたい要素を選ぶ(ナスならパスタにするのか、マーボーナスにするのか)
③その要素を説明するための言葉選びや順序など、表現を考える。(ナスパスタなら塩やチーズはどれくらいにするのか、盛り付けや食器はどうするのか)
これらはすべて各受験生によって異なるものです。
①で枝分かれし、②でも③でも枝分かれしていきます。
例えば、①で学生時代運動部に打ち込んだ、という経験を選ぶ人もいれば、英語を学んだ、という経験を選ぶ人もいる
さらに、「学生時代に運動部に打ち込んだ」という同じ経験を選んだとしても、そこから何をPRするかも人によってちがいます。
一番ありがちなのが、「体力があります」というもの。
私は繰り返し何度も言っているように、この「体力がある」という自己PRはまったくすすめませんが、やはりダントツで多い。
でも運動部に打ち込んだ経験から身につけらることは、体力だけではないはずです。
そこで何を選ぶか、素材からどう調理するか、警察にこの人欲しいと思ってもらえるもっとも最高な素材の活かし方は何か
ここでまた受験生によってちがいが生まれます。
私が他の受験生と差をつけるなら「運動部に打ち込んだ」という同じ経験を使うとしても、「体力がある」とはまったくちがうことをPRします。
それを知りたい方はこちらの有料noteを読んでください↓
元警察官ケイが、警察官採用試験に本気で合格するつもりで自己PR例文を考えた(警察官自己PR)
まず②のここまででも受験生によってちがいが出ます
さらに②までが同じだったとしても③はさらにちがいが出ます。
「体力がある」をPRしようと思っている受験生が100人いたとしても、どんな言葉を使うか、同じ言葉を使うとしてもどのような順番で伝えるか、によってちがってきます。
「私には運動部で培った体力があります」という言う人もいれば
「私は小学校から大学まで剣道を続けてきました。・・・」という人もいるでしょう
このように面接対策というのは、受験生の数だけ異なった回答になるものです
学力試験のように、すべての受験生が決められた唯一の回答をするものではありません。
相手にわかりやすく自分を表現する、
学力試験とはちがって、人間である相手を思って考えなければいいものはできません
3、相手にわかりやすく自分を表現するために必要な「一晩寝かせて熟成」の繰り返し
まるでワインや煮込み料理のようですが、まったく同じです
自分の思いを相手に言語で表現する
これはブログやTwitterも同じですが、これはダイヤの原石を磨き上げていく作業のイメージです
最初に作った下書き(原石)から、表現方法を変えたり、簡潔になるように削ぎ落としたり、そういった磨き上げを何度も何度も繰り返して、ようやくピカピカのダイヤの表現にすることができます。
その磨き上げに必要な作業のひとつが「一晩寝かせて熟成すること」です
これは昨日考えたものを、一晩寝た後にもう一度見直すことです。
私はツイートやブログ記事で実際にこれをやっています。
作成したツイートやブログ記事は、すぐに公開することなく、一晩待ってもう一度見直してから公開するようにしています。(すべてのツイートでしてるわけではありませんが)
とにかく一度やってみて下さい。
昨日必死に考えて、よし!かなりいいのができた!
と思ったものを一晩寝た後にもう一度見てみる
するとどうでしょう
え?なんじゃこりゃ、、と思ったり
いやこれなら一昨日までの方がよかった、
うわ、この表現自分に酔いすぎ!
と思えるところが出てくるんです。
これが「一晩熟成」です
これを繰り返していくと、やがて一晩熟成がし尽くされて、ほぼ固まってきます。
そこまでできたら、最後に1週間熟成をやってみるのも効果的です
今度は1週間熟成してみる
1週間後に再確認してみて、それでも「やっぱりこれがいい」と思えればそれは間違い無いでしょう。
もし、やっぱりここはこうしよう、と思えば修正すればいい
こうやって何度も磨き上げの繰り返しによって、他の受験生にはないあなただけの輝く回答が生まれます
このように面接で相手に伝える表現を磨き上げるには、長い期間が必要です
一次試験の合否がわかってから数週間でできることではありません。
あなたが本当に警察官になりたいのであれば、面接対策こそすぐに始めて長い期間の熟成と手直しで磨き上げた面接対策で臨んでください。
私自身が警察官の経験を踏まえて、もう一度本気で合格しようと思ったらどんな面接対策をするか、それをまとめた記事集はこちら↓
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